ダブルシーズン17構築_バドレックス入りガチトリル【N】
はじめに
Kさんからの勧めでこちらに寄稿させていただきます、Nと申します。ダブルバトルをよくやっています。
戦績
最終 917位 レート1700
経緯
この間のインターネット大会 PJCS 2021予選では
というゼクロム構築を使っていました。水浸しクロスサンダーで敵を1体ずつ破壊していく構築になっていますが、回している内にとに親を殺されたため、勝気×1、負けん気×2を入れています。
結果はよく選出されましたが、対威嚇勢がタイミングよく対面しなければ勝気負けん気が発動せずに苦戦を強いられることが多く、常に交換読みを考えるプレイスタイルとなってしまいメンタルを削ぎ取られました。さらにダブルバトルで重要度の高いS操作に乏しいことからこの構築は解散しました。
上記の失敗から、読みを極力排除し相手に左右されないプレイングで、S操作も十分である構築を目指しました。
これらの要素を満たす戦術として、相手の上を取り範囲攻撃で制圧することを検討。相手の上を取る方法としておいかぜなどがありますが、おいかぜは使用者が多く必然的に素早さ種族値勝負になってしまうことに加え、今作は素早さ種族値200のというバケモンがいて思うように上をとれないといったことが予想されたため、使用者が少ないトリックルームを選択。プレイングがぶれないようにスイッチはせずトリル一本で勝てるように構築を組もうと考えました。
トリルといえば古来からイエブリという並びが伝えられているため、およびトリル下の範囲攻撃として非常に高い制圧力を持つを採用。バドレックスは自身がトリックルームも使用可能である点も評価。イエブリでトリルを貼れない全体技対策としてワイドガード持ちのを採用。の苦手とする
に強い点もGood。しかもトリルを使用できる。が苦手な鋼に対して有効で、且つをケアできるを採用。ここまででカイオーガを筆頭とした雨が辛いためを迎えて完成としました。
構築
ユレイドル以外の5体が範囲技メインです。
個体解説
イエッサン♀
177(252)-×-86(4)-161(252↑)-125-94(↓)
イエブリのイエ。
打点の高いワイドフォースと採用理由のこのゆびとまれ、汎用性の高いてだすけまで確定。トリル中は範囲高火力で攻め続けたいため、後続エースを無償降臨できるいやしのねがいを選択。
持ち物は余っていたきあいのタスキ。これにより相手2体から高火力が飛んできても、横のトリル要員を守ることができます。
先発に出してこの指でトリックルームをサポートすることがメインの仕事。
トリックルームが決まれば退場して後発のアタッカーを繰り出します。
このまま押し切れそうならワイドフォースを選択することもあります。
ダイマックスはしません。
自主退場技としていやしのねがいを入れていますが使わなかったため、に削りを入れられるマジカルシャインの方が良いです。
このポケモンに限らずこの構築の全てのポケモンは細かい調整はせず、少しでも相手を倒す可能性を上げるため火力特化の振り方となっています。残りは全てHに振っています(思考停止)。
ブリムオン
164(252)-×-116(4)-206(252↑)-114-30(↓)
イエブリのブリ。トリル要員その1。
範囲火力のワイドフォースとマジカルシャイン、採用理由のトリックルームは確定。残り一枠は腐った時の退場技としてミストバーストを選択しました。等倍攻撃を押し付ける且つダイマックスエースとして運用することを考え、持ち物はいのちのたま。
ダブルバトルは範囲攻撃が強いため、トリックルーム展開後は極力ワイドフォースorマジカルシャインを連打しますが、状況によりダイマックスしてキョダイテンバツを打っていくことも多いです。
相手が鋼2体などどうしようもない場合は、ダイスチルやダイアースで固められる前にミストバーストを押して退場します。が、ほとんど使っていないのでマジカルフレイムでも良かったような気もする。
トリックルーム展開後、とワイドフォース×2やキョダイテンバツ+ワイドフォースでそのままゲームセットとなる試合も散見されました。
苦しい展開でも勝ち筋を拾うことができるキョダイテンバツは重宝しました。この技強すぎる。
ツンデツンデ
168(252)-201(252↑)-201(↓)-×-122(4)-21
トリル要員その2。兼トリルサポート枠。
に対して打ついわなだれ、採用理由のワイドガードが確定。先発で横のなどにヘイトが集まりそうな場合に有効なトリックルーム、の弱点保険起動用のぶんまわすを選択。持ち物はを重くみてシュカで運用していたが、と当たることが多かったのでヨプに変更。
4倍弱点が2つもあるため、あまり長生きはできなかったがなど他のポケモンを無償降臨できたのでむしろプラスに働いたという印象。困ったらいわなだれが強かった。
ダイマックスしてきたあたりが非常に重い場合のみダイマックスを切ったが、ほとんどダイマックスしなかった。
バドレックス(はくばのすがた)
207(252)-238(252↑)-170-×-151(4)-53(↓)
本構築のエース。トリル要員その3。
今回のMVP。
技は最強技のブリザードランスと鋼炎に刺さる10まんばりき、高耐久を活かしたトリックルーム、大事に扱うための守るで確定。持ち物は威嚇を入れられてもギミックで巻き返せる弱点保険。
ダイマックスを切らないでブリザードランスを連打できれば1番良いが、伝説を相手取ることが多いためそうもいかない場面も多かった。
ダイマックスして相手の攻撃を凌ぎつつ着実に相手の残数を減らし、2回目のトリルを決めるというムーブが強かった。攻撃ランクが上がっている状況が多かったので、半減でもブリザードランスを押していることが多く相手に相当のプレッシャーを与えていた印象。氷は無効タイプが無いので思考停止で押していける。
ほぼ全ての試合で選出しました。威嚇を入れにくるに滅法強いことが物理アタッカーとしてひたすら優秀だった。彼のおかげで親の仇を討てました。
とにかく強いため、ダイマックスを温存できていれば残り1 vs 3となっても勝てる場面すらありました。苦しい場面でもなんとかしてくれるという安心感がすごいです。
コータス
177(252)-×-161(4)-150(252↑)-90-22(↓)
この構築の第二のエース。
技は最大火力のふんか、削られた時のねっぷう、対水岩のソーラービーム、大事に扱うためのまもるで確定。基本的に炎技を撃つため、もくたんを持たせた。
ふんか以外ほとんど使わなかった。あとは先制技を躱すためのまもるくらい。
トリル後がひらすら暴れて退場した後に出てきて、ふんか連打でそのまま押し切りの出番無しで試合が終了する場面が非常に多かった。
このポケモンもほぼ全ての試合に選出しました。
ユレイドル
193(252)-×-118(4)-146(252↑)-114-43(↓)
カイオーガをなんとかする枠。
に刺さるエナジーボール、などの炎に刺さるメテオビーム、大事に扱うためのまもるが確定。あと1つは特に欲しい技が無くだいちのちからにしたが、
と並んでいる時に天候を変えずに炎に打点があることや、に抜群を取れたため正解だった。もちものはメテオビームのためのパワフルハーブで確定。
唯一範囲技が無いポケモンだが、草タイプなのでトリル対策として多用されがちなの妨害を無視できることは大きいと感じました。
呼び水とメテオビームでCが2段階上がっている状況が多く、足りない火力を上手く補えたと思う。晴れパにも雨パにも強いのがこの構築と噛み合っていて、選出率自体はそこまで高く無いものの選出した試合はほとんど活躍した。このポケモンのみ範囲技が無いため積極的にダイマックスを切っていきました。
選出
・基本選出
先発
後発or
指トリルからのひたすら全体技で殴りまくるパターン。
・相手にあたりの強力な範囲技持ちがいて指トリルができない場合
先発
後発 刺さっているポケモン
ワイドガード、トリックルームを押す。範囲技を押さずにダイマックスを切られる場合は大抵ツンデツンデが狙われるのでトリックルームが決まる。
・がいる場合
先発
後発と何か
先発2体が氷半減なためにダイストリームを打ってくるケースが多い。をに交換しながらトリックルーム。次ターンにいわなだれとC2メテオビームでラプラスを落とせる。
辛かった相手
・
範囲技持ちなので、を出していたがゴクエン+断崖でトリックルームを決められないことに途中で気づいた。であってもねっぷう+断崖で勝てない。
・などのトリックルーム封印(もしくはトリル返し)
倒してからトリックルームをするしかないが、結構もたついてしまいがち。
・入り構築(ダメでは?)
しか明確に有利をとれるポケモンがいない。まもるやみがわりを持っているため、トリックルームのターンを稼がれてしまい、その間にを削られる(or倒される)と相当厳しい展開になってしまう。今回は多くの対戦で早めに引きずり出して倒すことができたため良かった。いかにをぶつけられるかがカギ。
あとがき
実はシーズン終了5日まえくらいに完成した構築なんですが、そこから12000位くらい→917位まで持っていけたので良かったです。特に最終日は13戦中12勝という驚異の勝率を叩き出したため調子に乗って寄稿しました。
脳死状態でとにかくトリルを貼る→殴るという動きしか考えなくてよいのが、ストレスフリーで良かったです。
次のシーズンはレギュレーションが変更になり禁止伝説が使えなくなるので、また面白い構築を考えようと思います。
ポケモン対戦は火力が高い方が強いので今後も火力のパワーを高めていきたい。
うん、これはセクシー。